コロナ禍で冠婚葬祭が縮小傾向にある昨今。
お葬式も感染リスクの観点から大規模な葬儀よりも、家族だけの家族葬など、小規模な葬儀が多くなっているようだ。
幸か不幸か、結果的に費用は抑えられ、香典返しや受付のお手伝いを人に頼むなど、雑務も減ることになる。
突然の出来事で、家族を失ってから悲しむ間もなく、お葬式まであっという間に進んでしまうが、もしもの際に慌てないように、「頼んでよかった」と納得できる葬儀屋を見つけよう。
家族葬でお別れの時間を大切に
家族葬は、参列者の人数を減らし近親者のみで行う葬儀のこと。
会葬者の接待をする必要もなく、家族だけでゆっくりと見送ることができるなどの理由から、家族葬を選ぶ人が増えている。
時流から、感染リスクの面から必然的に家族葬を選択せざるを得ないケースも多いようだ。
家族葬が増えた背景
感染症の観点から葬儀が縮小されたために家族葬は増加している。
それと同時に、高齢化も影響しているようだ。
平均寿命が伸びたことにより、亡くなる方や喪主、参列者も高齢化のため、参列者が減り、職場も退職後の時間が長いため関係はどうしても希薄に。
また、昔ほど親族やご近所付き合いも減っているのも理由のひとつだろう。
家族葬と一般葬の違い
家族葬が身内だけの葬儀なのに対して、「一般葬」は従来の葬儀。
「通夜」「告別式」を行い、ご近所や友人・会社関係なども参列し、生前付き合った方など一般関係者にお別れをする。
両者の具体的な違いを見てみよう。
一般葬 | 家族葬 | |
---|---|---|
参列者 | 生前縁の関係者一般 | 家族・近親者のみ |
日数 | 通夜、告別式で2日間 | 1日で終了・所要時間40分~1時間 |
葬儀の準備 | 訃報通知、受付依頼、通夜振舞準備、香典返し準備、喪主挨拶用意 | 一般葬のような準備不要 |
平均費用 | 約60万円~80万円 | 約100~120万円 |
やはり決定的な違いは「時間」だろう。
葬儀自体の時間はもちろんだが、その準備や葬儀社との打ち合わせなどを含めるとかなりの差がある。
当然、葬儀費用にも差が出るが、一般葬は香典により収入があるので、トータルでかかる金額を考えると大きな差がない場合も。
家族葬の葬儀社選び
小規模な家族葬だからこそ、大手の葬儀社でななくても対応が可能となり、それを専門とするところも出てきた。
家族葬ならでは、小規模だからこそのきめの細かいサービスを提供しようというものだ。
初めての葬儀ともなると相場もわからないため、複数の葬儀社から見積もりをとって比べるのが基本だ。
その際に便利なのが葬儀社比較サイト。
地域や価格帯はもちろん、葬儀スタイルでも絞り込めるサイトも多いので、家族葬で絞り込めば、おおよその相場も分かり、サービス内容も比較できる。