成長期に伸ばすために重要なこと
たっぷりの睡眠が大事
こどもが寝ているときに成長ホルモンは分泌される。
この成長ホルモンによって疲れから回復したり、丈夫な体を作ったりすることができる。
勉強や習い事で忙しいこどもも多いが、睡眠時間をきちんと取ることは成長に欠かせない大切なことだ。
適度な柔らかさの寝具で快適に眠れる環境が望ましい。
寝る前に食事をしてしまうとおなかの中に食べものが残ってしまい、眠りが浅くなることも。
夕食は寝る2時間前までに終わらせるように。
また、寝る前にテレビやパソコン、スマホを見てしまうと寝つきが悪くなる傾向があるので、落ち着いた環境でゆっくり眠れるようにしよう。
適度な運動をのびのびと
適度に体を動かすとエネルギーを使い、食欲が出て、しっかりと食事が摂れる。
同時に夜はぐっすり眠れるようになる。
眠っている間に分泌される成長ホルモンが骨の先端にある骨端線に「骨を伸ばして」という指示を出す役割を担う。
この骨端線が骨を作って伸ばしてくれるので、必然的に身長も伸びていく。
そして、骨端線は大人になるとなくなってしまうので、成長も止まってしまう。
といったことから、成長期に適度な運動はかかせない。
激しい運動をする必要はなく、なわとび、ジョギング、ストレッチング、ボール遊びなど、楽しんで好きな運動をしよう。
伸び悩みの理由
伸長を促す栄養素
人間の体は食べるものから作られる。
三大栄養素といえば炭水化物、たんぱく質、脂肪の3つだが、ミネラルなどの元素からできている化合物であるという共通点もある。
また、人体を建物に例えれば、土台となる鉄骨は人間で言えば骨となる。
建物も土台を強く大きく建てることが重要なので、同様に土台となる骨を強く大きくするその代表がミネラル、カルシウム、マグネシウムだ。
その他の要因
身長の高低がすべて食べるものによって影響されるわけではなく、個体間の生理的要因、遺伝的要因や、環境などの外因的な要素も大きい。
例えば、肉食は成長を促すという通説もあるが、実際、自然界の肉食動物が草食動物より体格がより大きいかと言えばそうではないことから一概にそうとも言えないだろう。
確かにたんぱく質が骨の成長に欠かせないことは事実だが、それがすべてではないことも確か。
また、人間の場合、骨の成長を促す要因に、ある程度体に負荷をかける必要もある。
つまり、十分な栄養、運動、そして睡眠が必要となる。